さて前回は、写真にある8個の石のうち、左側の4つが珪化木であることを調べて考察を終えました。
今回は残りの4つのを調べていきます。
調べ方は、前回同様、デジタルマイクロスコープで表面を確認していく方法です。
緑の縞模様の石と一番右側の石は珪化木ではない
珪化木家族を純粋に楽しんでいたころは知識がなく判断できなかったのですが、お勉強をしているうちに解ってしまいました。
緑色の石と、一番右側の縞模様の石は、珪化木ではありません。
解っている人がこの写真を見れば「珪化木には全く見えないよ!!どしたの?」といったレベルで珪化木ではありません。
縞模様の石は結晶片岩
おそらく結晶片岩だと思います(もしくは片麻岩)。
この縞模様がくせもので、なぜか木の模様や木の筋にみえてしまうのです。
そもそも結晶片岩をしらなかったので、縞模様は珪化木か砂岩だと思い込む傾向がありました。
特に上の二つは、ところどころ茶色というか、木が古びたような色味が一部混じっているので、「珪化木に違いない」と勘違いしてしまったのです。
それぞれの石の表面には、縞模様(片岩)と共に、キラキラと結晶がみえます。
このキラキラも勘違いの元となった一つで、「きっとジャスパー化している途中!」だなんて思ってました。
今考えると恥ずかしい限りですが、色々石をみてきた結果、色々と解るようになってきたのは素直に嬉しいです。
残り二つの石を観察してみる
さて、残りの石は2つです。珪化木4・結晶片岩2という結果が出ましたが、残りはなんの石なのでしょうか?
右から二番目の石。
これはおそらく茶色いチャートです。
少し離れて見てみると、ちょっと木っぽく見えますよね。
しかし拡大写真を見ると、珪化木の表面とは全く違うことがわかります。
なんか改めて見ると、知ってるチャートとちょっと違う気もしますが、ともかく珪化木の表面とはだいぶ違った質感ということがわかりました。
最後の石はいまいち解らず もしかして珪化木?
いよいよ、最後の一つとなりました。
この小さい石は以前考察を書きました。
当時は光をあて透過していることを確認し、「これは錦珪化木じゃー」とはしゃいでいたのですが、今じゃいろんな石が半透明で光を通すことを知っています。
デジタル顕微鏡で拡大写真をとってみました。
うーん。やっぱりチャートかな。。。ちーん。。
結果珪化木じゃない石もありましたが、心はみんな珪化木家族だよ!