
久慈川で採集した岩石、花崗岩になります。写真は見つけた石をハンマーでバゴンと割ってみたものです。
ピンクの綺麗な小粒の石がみえます。そのほかにも黒いゴマ粒のようなもの、キラキラ光を反射する小粒がたくさん目にはいってきます。
花崗岩とは
花崗岩は日本ではよく採集できる岩石で、有名な石です。火成岩の一種で深成岩の仲間です。
白っぽい石が多いといわれておりますが、確かに写真の石も全体的に白っぽいです。
また写真のように、石の中に多数の鉱物を含んでいるのも花崗岩の特徴です。含みっぷりがわかりやすいのも特徴ですね。割がいがあります。

ちょっと詳しく調べてみようとWikipediaをのぞいてみました。
花崗岩の主要構成鉱物は、石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石である。磁鉄鉱、柘榴石、ジルコン、燐灰石のような副成分鉱物を含むこともある。まれに輝石を含む。産地によってその含有鉱物の種類や比率が様々に異なっている。
出典元:花崗岩 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
白っぽい色は石英と斜長石ですね。わかりにくいですが、キラキラしている粒としていない粒があります。
ピンクの石がキレイで目立っていますが、これは長石(カリ長石)です。甘いお菓子みたいです。さわると脆く崩れそうな危うさも感じます。
黒いつぶつぶは黒雲母です。こちらも角度によってはキラキラと光っており、とても綺麗です。
石材としての花崗岩は御影石と呼ばれている
さらに色々調べてみたところ、意外な事実が。御影石という言葉は聞いたことがあると思いますが、これは石材としての名前で、元を正せば花崗岩だということがわかりました。
私が一番知っている御影石は、お墓に使われているものです。色がもっとグレーで、黒のつぶつぶ主体の石だったと記憶しています。
同じ「花崗岩」でも、含有している鉱物の違いで、全然違った顔をみせるんですね。
どうも写真の石は「桜御影石」と呼ばれる石に近いみたいです。墓がピンクだとちとあれですね。

含有鉱物を拡大してみる
せっかくなので、デジタルマイクロスコープ(デジコプ)で表面を拡大してみることにしました。
ネットで購入した安いデジタルマイクロスコープですが、PCやスマホとの連携や持ち運びを考えると、お値段以上に楽しめる道具です。
こんなにお手軽に、「顕微鏡のぞく白衣の博士ごっこ」ができるなんて、いい時代だな!



カリ長石の拡大画像
お待たせしました。カリ長石も拡大してみました。宮殿にようこそ気分でご紹介します。


綺麗なピンクですね。いやー、眼福です。
カリ長石に関してはまた詳しく調べてみようと思います。デジコプは「やる気も引き出す優秀な道具」だということも再認識です。
いつかカリ長石たっぷりの花崗岩に出会いたい

拾った時にうっすら赤い模様がみえたら、カリ長石が多い花崗岩の可能性があります。またいつか拾える時がくるのでしょうか…
カリ長石たっぷりの花崗岩を割った瞬間は、きっと心もバラ色だぜ!
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