水晶は低温型石英の一種です。石英(クオーツ)が変態したもので、六角柱状の自形結晶かつ無色透明のものを一般的に水晶といいます。
写真の水晶は小学生の娘から借りたもの。以前ミネラルショーで購入したもので、拾ってきたものではありません。
残念ながら六角錐の部分がかけてますが、無色透明で玉髄(カルセドニー)とは一味違った輝きがあります。
六角錐が上下合わさって柱がほとんどない、サイコロっぽいものも水晶といいますが、そちらは高温型石英になります。
アメシストは色がついた水晶
アメシストという宝石の名前は聞いたことがあると思いますが、実はアメシストは紫いろの色がついた水晶(紫水晶)です。
紫以外にも様々な色の水晶があります。黄色水晶(シリトン)や紅水晶(ローズクォーツ)などの名前は耳にしたことがあるかと思います。
紫水晶と黄色水晶は鉄イオンの影響で色がついています。紫水晶に熱や放射線をあて黄色水晶にすることも。紅水晶の色は微量のチタンや鉄の影響だと言われています。
山梨県竹森の水晶
我が家には他にも山梨の方からいただいた水晶があります。
娘が地元の人から「がんばったご褒美」といただいた、思い入れのある大切な石です。
見た目はちょっと水晶とはわかりにくいですが、娘にとっては大切な宝物で、どんな水晶よりも価値があるものです。
実はよく観ると細い草のようなものが水晶の内部に入っています。
これは「苦土電気石(トルマリン)」を含んでいるためで、ススキに似ていることから通称ススキ入り水晶と呼ばれているそうです。
竹森ではススキ入り水晶が沢山産出されていたと教えていただきました。
石英の中の極小の水晶もどき
河原にはよく一部が石英化している石ころが落ちています。
そういった石ころの石英部分に穴が空いていたら、光を照らしながら覗いてみてください。
たまーにですが、極小水晶を見つけることができます。