蛇紋岩はその名の如く、表面に「蛇の紋」に似た模様があります。
自分で拾った石が蛇の模様みたいだとはあまり思っていません。
けれども蛇紋岩でグーグルの写真検索をかけ確認してみると、なんとなく納得できます。
ちょっとおどろおどろしいんです。
蛇紋岩は蛇紋石によって構成されている
蛇紋岩は蛇紋石(serpentine、サーペンティン)によって主に構成されている岩です。
蛇紋石(serpentine、サーペンティン)は、もともとはカンラン石でした。
カンラン石が水で変質した結果、生成されたものが蛇紋石なのです。
カンラン石はもっと黄緑や薄緑に近い色ですが、蛇紋岩に変質する過程で色もだいぶ変わってしまうのですね。
デジタル顕微鏡での確認結果
柱状に一部の結晶が走っています。
黄緑の結晶はカンラン石の名残でしょうか。
ぱっと見は深緑でおどろおどろしく感じる表面ですが、拡大してみると黄緑に近い結晶も存在していることがわかります。
磁石がくっつく蛇紋岩
拡大写真の茶色い部分は鉄の成分が酸化したものと思われます。
蛇紋岩はもともと鉄成分を含んでいることが多い石です。
そのため写真のように茶色く酸化したり、石に磁石がくっつくことがあります。蛇紋岩かどうかの判断材料の一つですね。
手持ちの蛇紋岩で実験してみました。
かろうじてと言った感じですが、磁石がくっつきました。ダイソーの強力磁石の小さめサイズでやっとくっついた塩梅です。
深緑の蛇の紋も、いつかは風化して酸化して茶色くなってしまうのでしょうか。