まるで黄金みたいにキラキラ輝く金色の鉱物、黄鉄鉱。鉄と硫黄を成分としており、綺麗な結晶は八面体や十二面体になります。
残念ながら大きな結晶を手に入れることはできませんでしたが、デジタルマイクロスコープで拡大すれば、結晶体の美しさと輝きを十分堪能できます。
下の写真を見てください。八面体結晶の黄鉄鉱が半分ほど顔を出しています。
こんにちわ!
金と間違われた黄鉄鉱
黄鉄鉱は昔、その色と輝きで金と間違われたことがあるそうです。「愚か者の金」などど呼ばれていたこともあるとのこと。
確かに黄鉄鉱の存在を知らなければ、「黄金を手に入れた!」と嬉々として喜んでいたかもしれません。
写真の鉱物は黄鉄鉱の鉱山跡、渋沢鉱山で手に入れたものなので、残念ながら?間違いなく黄鉄鉱です。
火打ち石の相棒や半導体として
黄鉄鉱は大昔、チャートの一種であるフリントと共に、火打ち石として使われてたという記録もあります。
火花がでるのはフリントの方ですね。黄鉄鉱は打ち付ける石として使われたみたいです。ただ、発火に関してはあまりよくなかったみたいで、時代と共に別の石に変わっていきました。
硬さが足りなかったんでしょうか?
また鉱石ラジオの半導体として、方鉛石や黄銅鉱と共に使われていたこともありました。
鉱石ラジオ自体が珍しいものですから、鉱石ラジオに使われている黄鉄鉱をみることはほとんどないと思います。
写真にあるように、酸化しちゃいますが、半導体としては酸化しても使えていたんですかね?気になります!
化石が黄鉄鉱に!?
化石の中には、石灰成分が海水などに反応、長い年月をかけ黄鉄鉱化するものがあります。
写真でしか見たことがありませんが、アンモナイトの黄鉄鉱化したものが有名です。
金属細工のようなフォルムはとても美しく、自然が作り出した芸術品の素晴らしさを感じることができます。
化石化で万年、黄鉄鉱化で万年、どんだけ長い創作時間じゃーい!
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